会員の方はこちらから(ポイント確認・情報変更) ご利用方法 メールで問い合わせ サイトマップ

アップルペクチン論文8

 Chernobylの極度の放射能汚染地区においてこの大被害の実情の22年後が示したものは国際的にも認められる個々人に対する放射線量の限界は1mSv/年程度である。それの原因は地域で汚染された生産物をどうしても摂取消費せざるを得ないからである。このように、体内に集積する放射性核種のレベルをできるだけ少なくするための最終的忠告としては汚染されていない食品を摂取することである。しかし、汚染されていない食品が入手できない地域の人々には吸着性に優れた放射性核種の除去のできる可能性のある食品を提供するべきである。

 放射性核種の吸着性に優れた、あるいは少々劣るが効果的な食品は存在する:例えばアルギンギン酸に富む海藻類を用いた食品類はSrを減少させ、鉄とシアン化銅(例えば、フェロシアニド青)はCsの減量に役立つ。活性炭やセルロース、種々のペクチン類は体内に蓄積された放射性核種の排泄に効果的である。特にアップルペクチンを含んだ食品は、治療的意味合いもあってCs-137の放射性核種の排泄に効果的である。


では我々は何をなすべきか:

  • 充分に有効な成分量を含んだ食製品を用いてCs-137体内集積を減らしなさい--吸着剤の混じった飼料を雌牛に供給して、得られたミルクからクリームとバターを生産するように、またミルクを分離しておくようにする。

  • 子供と妊娠した女性の身体から放射性核種の除去と重金属を増大させないためにクリーンな食料品、特に除去機能を持った食品類を提供して護りなさい。

  • 地方の食料品と生活様式を考慮して既存の入手可能な食品の放射性核種汚染と、住民(特に子供)の身体の中の放射性核種濃度の測定レベルを住民に知らせるべきである。

  • Chernobylで汚染された地域の人々のため、被曝予防の効果的な手段として、ライフスタイルの中に規則的な放射性核種除去方法の実行の仕方を指導するべきである。


和訳責任者 田澤賢次
富山医科薬科大学 名誉教授


使用されている原子記号の金属名
Cu:銅
Cr:クローム
Cs:セシュウム
I:ヨウ素
Rb:ルビジュウム
Pu:プルトニュウム
Zn:亜鉛
Ce:セレン(セリウム)
Co:コバルト
K:カリウム
Sr:ストロンチュウム
Ca:カルシュウム
Fe:鉄



情報

ページトップへ